5月26日刊行予定のジェフリー・ディーバーによる「ジェームス・ボンド」シリーズの最新刊、『カルト・ブランシュ』(Carte Blanche)を記念して、発行元のホッダー&スタウトンと英自動車メーカーのベントレーは、豪華な限定記念版を製作する。4月26日より、この限定500部の予約受け付を開始した。
ボンドシリーズ原作者、イアン・フレミングは、オリジナルの小説にジェームス・ボンドが所有するベントレーを登場させている。『カルト・ブランシュ』の中でディーバーがボンドとベントレーとを再び結び付けた。新しい冒険でボンドが駆るのは新型『コンチネンタルGT』だ。
ベントレーのデザインチームがホッダー&スタウトンと共にこの限定記念版をデザインし、ベントレーのシニアデザイナー、ブレット・ボイデルの案が採用された。
限定版はポリッシュドアルミで作られた、継ぎ目のないケースに収められる。ケースはコンチネンタルGTからインスパイアされた。ベントレーの品質基準に沿うよう、自動車部品の製造工場で造られた。
『カルト・ブランシュ』という題名にちなみ、本は白いナッパレザーのカバーで装丁される。ベントレーのインテリアに使われているレザーと同じく高品質のレザーで、GTのインテリアを模した赤い縁取りが白いレザーを引き立てる。
題名、著者名、 ベントレーの「ウィングドB」ロゴが表紙にエンボス加工され、背表紙には箔入れされる。本の中の文字はアイボリーの用紙に黒と赤の2色で印刷され、見返しの部分はレザーの赤に合わせて赤い用紙が使われている。色が使われる部分はベントレーの色見本から選ばれている。そして、本の白いレザーに色移りしないように選ばれた、黒くアノダイズ加工されたアルミニウムのベースの上に収められる。
ひねりがきいていて、また一番ドラマチックなデザインは、ページの弾痕だ。ページの中に隠された弾丸には1冊ごとに番号が振られている。「ボンドは創造したり助けたりするのと同じくらい壊しもする。このことはデザイン上に取り入れたかった要素だ」とボイデルは述べる。
限定記念版は1部1000ポンド(約13万5000円)で、全世界500部限定製作。