民間調査会社のオートデータ社は3日、4月の米国新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は115万7794台。前年同月比は17.9%増と、8か月連続で前年実績を上回った。
米国ビッグ3では、フォードモーターから2か月ぶりに首位の座を奪い返したGMが、23万5238台をセールス。前年同月比は26.6%増と8か月連続で増加した。シボレーブランドの小型セダン、『クルーズ』が過去最高の2万5160台を販売。モデル末期の中型セダン、『マリブ』 も49.4%増の2万4701台を売り上げる。
2位のフォードモーターは18万9284台を販売し、前年同月比は16.3%増と8か月連続のプラスとなった。ベストセラーピックアップトラックの『Fシリーズ』が、11%増の4万5435台。主力中型セダンの『フュージョン』は、11.7%増の2万1189台だ。
クライスラーグループは5位。その販売台数は11万7225台で、前年同月比は22.5%増と13か月連続のプラスだ。大型ピックアップトラックの『ラム』が29%増の1万7680台。ジープ『グランドチェロキー』も、189%増の9802台と引き続き人気が高い。
日本メーカーのビッグ3では、3位のトヨタが15万9540台を販売。前年同月比は1.3%増と、2か月ぶりに前年実績を上回った。多くのモデルが前年実績を割り込む中、ベストセラー車の『カムリ』が5%増の3万0443台、『RAV4』が1.1%増の1万5586台と健闘する。
4位のホンダは、12万4799台を販売。前年同月比は9.8%増と8か月連続のプラスだ。主力の『アコード』(日本名:『インスパイア』)が8.1%減の3万0310台と落ち込んだものの、『シビック』が3%増の2万6777台、『CR-V』が25.3%増の2万1683台と好調だった。
6位の日産は7万1526台。前年同月比は12.2%増と、8か月連続で増加した。主力の『アルティマ』が16.7%増の1万7232台と牽引。『セントラ』も42.2%増の9367台、小型SUVの『ローグ』も28.1%増の8432台と支持を集める。
4月の米国新車販売では、スバルが前年同月比6.7%増、マツダが9%増と、トヨタやホンダとともに一桁台の伸び率にとどまった。3月に発生した東日本大震災による減産の影響は、徐々に日本メーカーの米国新車販売に忍び寄りつつある。