東風汽車は上海モーターショーで、小型ハッチバック『風神H30』にSUVテイストあふれる装備を追加した『風神H30クロス』を発表した。1.6リットルエンジンを搭載し、8万6800元(約109万円)からと魅力的な価格設定とした。
ボディサイズは全長4336mm×全幅1760mm×全高1528mmで、オーバーフェンダーやバンパー拡大、ルーフレールの追加などにより、ベース車比でそれぞれ68mm、20mm、46mmサイズを拡大している。車高も高められており、走破性も向上させた。
SUVテイストあふれる装備としてマットブラックのオーバーフェンダー、フロントアンダーガード、そして専用のフロントグリルを追加した。スバルの『インプレッサXV』やVW『クロスポロ』を思わせるスタイルだ。フロントマスクだけを見るとスバル車と見紛うばかり。
エンジンは1.6リットルで、最高出力は78kW、最大トルクは142Nm。お世辞にもパワフルとはいえないが、デザインを楽しむクルマとしては十分なのだろう。1230kgの軽量ボディも相まって、燃費性能は60km/h等速走行で4.7リットル/100kmとなかなか優秀だ。
中国市場では今、SUVが人気。気軽にSUVテイストを味わうことができるようにとH30クロスが誕生した。H30には兄弟車としてセダンタイプの『C30』も存在しており、今回のH30クロスの登場でラインナップを拡充、幅広い層の獲得をめざす。