川崎重工業が発表した2011年3月期の連結決算は、当期純利益が259億円となり、黒字転換した。前年同期は108億円の赤字で大幅に改善した。
売上高は同4.5%増の1兆2269億円と増収となった。車両事業や航空宇宙事業で大口受注を獲得するなど、ガスタービン・機械事業とプラント・環境事業を除く全ての事業で受注が増加した。売上では精密機械事業や、新興国での販売が好調だったモーターサイクル&エンジン事業、ガスタービン・機械事業、航空宇宙事業が増収となり、全体をけん引した。
収益では、、モーターサイクル&エンジン事業と精密機械事業の改善・増益が寄与し、営業利益は426億円と黒字化した。経常利益は同243.7%増の491億円だった。
今期の業績見通しは売上高が同10.8%増の1兆3600億円、営業利益が同17.2%増の500億円、経常利益が同5.8%増の520億円、当期純利益が同23.2%増の320億円となる見通し。