中国新車販売5.4%増、伸びが鈍化…3月実績

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中国汽車工業協会は10日、中国における3月の新車販売の結果を明らかにした。商用車と輸出を含めた総販売台数は182万8500台。25か月連続で100万台を突破したものの、前年同月比は5.4%増と2月の4.6%増に次ぐ低水準だ。

伸びが鈍った要因としては、小型車に対する購入補助が昨年末で打ち切られたことが大きい。また渋滞対策として、北京市など主要都市で導入されたナンバープレートの発行枚数制限も、新車販売に与えた影響は少なくない。

メーカー別では首位のGMが、3月としては過去最高の23万3014台を販売。しかし、前年同月比は1%増にとどまった。このうち、上海GMは14.5%増の9万9589台だ。

上海GMでは、シボレーブランドが前年同月比6.7%増の4万9234台をセールス。09年4月に投入した小型セダン、『クルーズ』が1万7348台、コンパクトカーの『セイル』が1万2920台と好調だった。

ビュイックブランドは、前年同月比15.8%増の5万5025台。ロワミディアムセダンの『エクセル』が、32.2%増の3万0708台と牽引役を果たす。キャデラックブランドは『SRX』を中心に、43.7%増の2030台をセールス。前年同月比は121.1%増と大きく伸びた。

中国の今年1〜3月累計新車販売台数は、前年同期比8.1%増の498万3800台。依然として世界ナンバーワンの地位にあるが、昨年の前年比32.4%増ほどの大幅成長は見込めない可能性が出てきた。

《森脇稔》

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