ジュネーブモーターショーでベルトーネが披露した『B99』。ジャガーの次世代小型サルーンを示唆したデザインスタディとして注目を集めた1台だが、ジャガーの重役が、「ジャガーとは無関係」と発言していたことが明らかになった。
これは7日、『オートモーティブニュース』が報じたもの。ジュネーブモーターショーの会場で、同メディアの取材に応じたジャガーのアドリアン・ホールマーク常務は、会場でB99を初めて見たことを明かした上で、「これはジャガーのコンセプトカーではない。ジャガーとは無関係だ」と話したという。
ベルトーネのようなカロッツェリアが、メーカーの意向とは関係なく、独自にデザインスタディを製作することはある。しかし、今回はジャガーが小型サルーン市場へ再参入すると報じられたタイミングだっただけに、B99がジャガーの次世代小型サルーンの提案と見る向きが多かったのだ。
ホールマーク常務は、「我々が小型サルーン市場への参入を計画しているのは事実。しかし、そのデザインはまだ白紙状態だ」と同メディアに語っている。
ジャガーの小型サルーンは2013〜14年にデビューする見通し。B99は、ジャガーにとっては失敗作となった『Xタイプ』とは異なり、ジャガーらしさを表現していたと評価も高かっただけに、残念な気もするが……。