スズキは20日より3代目となる新型『MRワゴン』の販売を開始した。四輪技術本部第一カーラインチーフデザイナーの日置教喜さんは、ターゲットユーザーを20代の男女と据えたうえで、デザインのコンセプトについて、3つのワードを考えたという。まず「ターゲットユーザーにこのクルマを見てもらえるかどうか。そしてこのクルマで何か始められるのではないかと感じを与えるという意味で“始動力”という言葉を作りました」という。次に、「このクルマを持つことで新しく自分の世界観が広がったりするような意味合いの、“期待力”」。最後に「あまりクルマとして完成されすぎておらず、整いすぎてもいない、隙のようなものをちょっとこのクルマに与えることで、そこから自分らしさを表現できる余地のある存在感を感じてもらおうということで、“新バランス感”」。この3つのコンセプトをベースに内外装をカラーも含めて、デザイン開発を進めたという。最後の“新バランス感”について、「想定ユーザーの世代には、クルマに興味が持てない、クルマを持とうと思わない人がいます。街に走っているクルマは自分達の持つクルマではないと割り切られている可能性がありますので、そういう人が興味を持ってくれるようなコンセプトを表しています」と説明する。
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