スズキから発売された新型『MRワゴン』のボディカラーは6色ある。その6色を設定するに際し、大きく3つのグループに分けてそのカラーを検討したと、四輪技術本部四輪デザイン部カラー課の服部泰幸さんは話す。
具体的には、「若いユーザーがターゲットなので、ひとつはゆるい感じ、ルーズな感じ(=ミルクティベージュとアロマティックアクア)で、山ガールや森ガールといったほんわかした感じのイメージです」という。
そして、「少しアクティブなストリート感覚(=カシスピンクパールとパールメタリックカシミールブルー)」。
最後は「アート感覚(=アーバンブラウンパールとパールホワイト)で、少し大人な、社会人の方でも十分乗ってもらえると思います。未既婚の別はあまり考えていませんが、クールな男女に乗ってもらえるカラーです」と各カテゴリーのイメージを語る。
「いまの若い人たちのファッション感覚をその3つでカテゴライズして、開発したのです」。
ユーザーは、まずそれぞれのカテゴリーを選び、その2色のうちから選択することで好みのカラーが選べる流れなのだという。「6色では少なく感じるかもしれませんが、実はユーザーにとって、十分な選択肢になっていると思います」。
服部さんは、「よくクルマ離れという言葉がありますし、現に昔に比べるとシェアが落ちてきています。そういったユーザーに振り向いてもらえるようなクルマ作り、当初からそれが核にありました」と今回の大きなコンセプトを踏まえ、カラー担当としても「そのユーザーたちが、これは自分達に向けているなと感じてもらえるようなカラーラインナップとなっています」と語った。