スバルといえばラリー車というイメージを持つ人は多いだろう。スバルは2011年のラリー活動について、PWRCで活躍していた新井敏弘選手をインターコンチネンタルラリー(IRC)のR4(キットカー)仕様の『インプレッサ』で走らせることを発表している。
R4のためのホモロゲーションパーツはSTIが鋭意開発中で、FIAの公認がとれしだい順次市場に投入していくという(STI 渉外部日浅英之氏)。R4のレギュレーションで公認のとれるパーツには、各種の軽量化パーツ、各種冷却用パーツ、サスペンションジオメトリの変更などが含まれる。これにリストリクターの径も変わるため、新井敏弘選手によれば、「トラクションもかかりやすくなり、非常に運転しやすい車になる」とのことだ。
ところで、東京オートサロンに展示された新井選手のインプレッサは、グループNのレギュレーションに応じてインパネなどにいくつかノーマル部品が残っている。その中で、エンジンやトランスミッションの設定を変更するSI-DRIVEのスイッチが、移設されているとはいえ残してあるのが興味深い。リエゾン(SS前後の移動区間)や路面状況によって活用する。