三菱自動車の益子修社長は14日、日産自動車との協力関係拡大の会見で、法人税の5%引き下げについて聞かれ、「日本の場合、世界の多の国に比べて非常に高い水準なので、歓迎すべきことである」と述べた。
ただ、それによって、国内の雇用や設備投資が増えるかどうかについては疑問を呈した。「増やしていくためには、将来に向けて経営者が明るい展望をもてることが必要で、法人税の引き下げだけでなく、為替対策や雇用の柔軟性も図ることも大切」と強調した。
雇用や設備投資を増やすためには、国内で日本企業が生産できる、よい環境をつくることが欠かせないというわけだ。そして、益子社長は「政府には、総合的な環境づくりをお願いしたい」と締めくくった。