アウディAGは、主力工場であるインゴルシュタット工場に太陽光発電設備を設置、発電した電気でアウディの電気自動車(EV)『e-tron』を充電すると発表した。
同社は太陽光発電設備を大幅に増強中で、2010年末までには7500平方メートルあるアウディ『A3』のボディを製造する新しい工場の屋根に、太陽光発電モジュールを増設する予定。
アウディは、インゴルシュタット工場の屋根のうち、1万1600平方mに太陽電池モジュールを設置した。今回、A3のボディ製造工場の屋根にもモジュールを増設、最大定格出力は500キロワットに達する見込み。追加設備から得られる電力は年間約460メガワット時で、一般家庭で使用する電力に換算すると180軒の年間需要をまかなえる電力量に相当する。
太陽光発電設備の増強で、工場全体の太陽光発電量は年間約1500メガワット時になり、うち3分の1が工場で使用される。
太陽光発電で得られた電力は、工場で直接使用されるほか、電気自動車用の新しいバッテリー充電ステーションに加え、その他の生産施設もこのグリーン電力を充当する。発電地点で電力を消費することで、送電による損失を削減する狙いもある。