日産自動車の関連会社であるオーテックジャパンは、電気自動車(EV)『リーフ』をベースに、ライフケアビークル(福祉車両)シリーズを設定し、12月20日から発売する。
リーフのライフケアビークルシリーズには、助手席が回転して乗降時の負担を軽減する「アンシャンテ助手席回転シート」と両足が不自由な方が両手だけで運転できる「ドライビングヘルパー・オーテックドライブギアタイプe」を設定する。
アンシャンテ助手席回転シートは、簡単な手動操作で助手席を車両外側に回転させ、車への乗り降りが容易にできる。助手席回転シートは新開発ユニットとし、標準車と同様のシートの見栄えと乗り心地を維持した。また、ラゲッジスペースに収納した車いすを固定するための車いす固定用ゴムネットや車いすの出し入れ時にバンパーへの傷付き防止と車いす固定を兼ねたリヤバンパープロテクターをオプション設定する。
ドライビングヘルパー・オーテックドライブギアタイプeは、電子制御方式のアクセルを採用した手動運転装置を装備することで、アクセル操作を手元のコントロールグリップを使って軽い力で滑らかに行える。パームレスト(台座部分)に手を置いたままアクセル操作ができるため、上体が安定し、長時間運転する際の体の負担軽減を図った。
アクセル・ブレーキを左手で操作するため、右手だけでステアリング操作するためのステアリングノブや車いすから運転席へ移乗の時にボディを傷付き防止のサイドシルガード、車いすに座ったままでもバックドアが閉められるバックドアストラップを標準装備する。