フォードのスパイ事件、元従業員が中国への機密漏洩を認める

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元フォード従業員で、同社の機密を中国へ売り渡した罪で起訴されていた中国籍のユー・シャンドン(49歳)に対する初公判が18日、米国の連邦裁判所で開かれ、被告が罪を認めた。

ユー・ジャンドン被告は1997〜2007年の11年間、フォードモーターに勤務していた。在籍中にフォードの機密文書など約4000点を不正にコピーして社外へ持ち出し、中国企業に売却したとされる。

また、被告は2007年にフォードを退社し、2008年に中国の北京汽車へ就職。2009年10月、中国から米国シカゴへ渡航した際、空港でFBI(連邦捜査局)に身柄を拘束されていた。

米連邦裁判所が18日に公表したところによると、初公判で被告は機密漏洩の容疑を認めた。判決は2011年2月に言い渡されるが、懲役5〜6年、罰金15万ドル(約1250万円)の実刑となる見通しだ。

この件についてFBIは、「産業スパイは、国家の安全への脅威だ。FBIは今後も機密漏洩事件に対して、厳正に対処していく」とコメントしている。

《森脇稔》

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