ポルシェは、17日に開幕したロサンゼルスモーターショーにおいて、『ケイマン』の軽量バージョン、『ケイマンR』を初公開した。
ケイマンRは『ケイマンS』をベースに、専用コンポーネントの採用や快適装備の廃止によって、55kgもの軽量化を実施。車両重量は1295kgに抑えられた。
この軽量ボディのミッドシップには、ケイマンSに対して最大出力を10psアップし、330psを引き出す3.4リットル水平対向6気筒エンジンを搭載。0‐100km/h加速は6速MTが5秒、7速PDK(ポルシェ・ドッペル・クップルング)が4.9秒。オプションのスポーツクロノパッケージでは、4.7秒の実力だ。最高速は6速MTが282km/h、7速PDKが280km/hに到達する。
もちろん、足回りも強化されており、専用チューンが施されたスポーツシャシーを採用。車高はケイマンSよりも、20mm低められた。ポルシェによると、パワーウエイトレシオは3.9-4.0kg/psということもあり、ケイマンSを凌ぐ緻密なドライビングプレジャーを実現しているという。
エクステリアは固定式リアスポイラー、シルバー塗装のアルミホイール、ブラックフレームのヘッドライト、ブラックのドアミラーなどを専用装備。ボディサイドには、ボディカラーによってブラックまたはシルバーの 「PORSCHE」デカールが添えられる。このデカールは、1967年からポルシェのレーシングカーに用いられてきた伝統だ。
ケイマンRは、日本での予約受付を12月14日にスタート。価格は6速MTが975万円、7速PDKが1022万円と公表されている。