トヨタ米国販売、主力乗用車が不振…10月実績

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米国トヨタ販売は3日、10月の新車販売の結果を公表した。総販売台数は14万5474台で、前年同月比は0.9%減(季節調整済み)。2か月ぶりに前年実績を下回った。

トヨタブランドの乗用車系では、ベストセラーセダンの『カムリ』が前年同月比13.9%減の2万5014台と、2か月ぶりのマイナス。『プリウス』も9.9%減の1万1731台、『カローラ』も24.9%減の1万8636台と、主力車種が落ち込んだ。

また、『ヤリス』(日本名:『ヴィッツ』/『ベルタ』)は、前年同月比36%減の2707台と大幅マイナス。今年3月半ばにマイナーチェンジを受けた『アバロン』も、9.8%減の2208台と失速した。

トヨタブランドのライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)系では、09年10月末に新型を投入した『4ランナー』が前年同月比1161.6%増の4197台と、11か月連続の前年実績超え。ミニバンの『シエナ』も、16.3%増の9253台と売れている。

また、主力の『RAV4』も前年同月比9.1%増の1万4694台と、2か月連続のプラス。しかし、大型トラックの『タンドラ』は7187台を販売し、前年同月比は1.1%減と2か月ぶりに減少した。

レクサスブランドの乗用車系では、主力セダンの『ES』が前年同月比21.1%増の5153台と2か月連続のプラス。改良モデルを発売した『IS』も、1.5%増の3096台と健闘した。09年10月末にマイナーチェンジした『LS』も、55%増の1202台と4か月ぶりに増加。一方、09年8月に投入された新型ハイブリッドセダン、『HS250h』は46.2%減の792台と落ち込む。

レクサスブランドのライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)系では、09年12月末に新型をリリースした『GX』(日本名:トヨタ『ランドクルーザープラド』)が、前年同月比297.2%増の1306台と、10か月連続のプラス。『RX』も6.9%増の8569台と、3か月ぶりに増加に転じた。

サイオンブランドでは、『xB』(日本名:トヨタ『カローラルミオン』)が前年同月比5.8%減の1618台と、2か月ぶりに減少。『xD』(日本名:トヨタ『イスト』)は11.4%減の874台と、引き続き不振だ。

10月のトヨタの米国新車販売の内訳は、トヨタブランド(サイオン含む)が前年同月比2.8%減の12万4383台、レクサスブランドが12.2%増の2万1091台。トヨタブランドの乗用車のマイナスが響いて、主要メーカーではトヨタだけが前年実績を下回る結果となった。

《森脇稔》

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