パナソニックがテスラに出資

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パナソニックとテスラモーターズは4日、パナソニックがテスラに3000万米ドル(約24億2500万円)を出資したことを発表した。出資は、テスラが発行する私募普通株式を1株あたり21.15米ドルで、パナソニックが購入する形で行なわれた。

パナソニックは世界的な電池メーカーであり、グローバルで自動車産業に多様な部品を供給するサプライヤーでもある。

いっぽうテスラは現在、自社製の電池パックにパナソニック製のリチウムイオン電池を搭載しており、またEV用の次世代リチウムイオン電池を共同で開発するなどパナソニックとは親密な関係がある。テスラは複数の電池メーカーから供給を受け、自らの技術で電池をパックする戦略だが、パナソニックを優先サプライヤーとして位置づけている。

パナソニックで電池事業を担当するエナジー社の野口直人社長は、「パナソニックが持つリチウムイオン電池の先進技術と、テスラが持つ業界をリードするEV用パワートレイン技術とを組み合わすことで、サスティナブルモビリティを促進する」と語る。

テスラのイーロン・マスクは会長兼最高経営責任者、「パナソニックには、ニッケル系正極を用いた高エネルギー密度のリチウムイオン電池はじめ優れた技術があり、パナソニックと連携を強化することで、我々の電池パックもコストが下がり性能を高めることができる」と語る。

テスラは、自社のEV生産に加え、電池パックを含んだEVパワートレインを他の自動車メーカー向けに製造している。パナソニックとテスラは、パナソニックの電池を搭載したテスラ製電池パックを、共同でマーケティングを行ない販売することにも合意した。

《高木啓》

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