【新聞ウォッチ】トヨタの研究開発費、2年連続世界一

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プリウス・プラグインハイブリッド(六ヶ所村スマートグリッド実証実験)
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年10月27日付

●中国TPP参加に関心、日本「置き去り」懸念、農業自由化が難題(読売・1面)

●日産「フーガHV」発売へ、小型車並み低燃費(読売・10面)

●トヨタ、米で値上げ検討、「プリウス」など円高対策、3年ぶり(読売・10面)

●富士重取り扱い保険集約、損保ジャパンなど3社に、東京海上外れる(読売・10面)

●フォード純益69%増(朝日・10面)

●「レガシィ」好調、富士重最高益へ、9月予測、上方修正(朝日・10面)

●日航苦渋の追加募集、希望退職270人 解雇なら混乱必至(毎日・7面)

●民主企業献金を解禁、「政治とカネ」改革に逆行(東京・1面)

●きょうから仕分け第3弾(東京・1面)

●日本電産、ダイムラーに供給、電気自動車用モーター(日経・9面)

●日産、新車受注3割減、エコカー補助打ち切り後(日経・11面)

●研究開発投資 トヨタ首位、09年2年連続(日経・13面)

ひとくちコメント

グローバル企業における2009年の研究開発投資(R&D)ランキングで、トヨタ自動車が08年に続き2年連続で世界一の座をキープしたという。欧州連合(EU)欧州委員会が発表したもので、きょうの日経などが取り上げている。

それによると、トヨタの投資額は67億6800万ユーロで前年比5.7%減だったが、2位のロシュ(スイス)には3億6700万ユーロの差をつけた。自動車メーカーではフォルクスワーゲン(独)が4位、ホンダが13位となっている。調査は世界の主要1400社を対象に行われたが、研究開発投資の総額は前年比1.9%減の4022億ユーロだったという。

ランク入りしたベスト10企業をみると、医薬品メーカー以外に、3位のマイクロソフト(米)や7位のノキア(フィンランド)など、半導体や電子情報関連も比較的高い水準の投資を維持している。中でも韓国のサムスン電子が前年比8%増で10位に躍進しているのが興味深い。

ちなみに、ライバルの日本勢はパナソニックが18位、ソニーが19位だが、金額ベースではサムソンと6億~7億ユーロ以上の大差。R&Dにおいてもサムソンの脅威を印象づけた。また、国籍別では中国勢が40%増、インド勢が27%増で「上位50社には入っていないが中国、インドなどアジア新興国の企業が研究開発投資を増やした」(日経)というのも目が離せない。

《福田俊之》

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