【新聞ウォッチ】チリ落盤から69日ぶり生還、奇跡の救出劇

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システム概要と各社の役割
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  • QWERTYキーボードを搭載したRFリモートコントローラーにより、テレビ本体や周辺機器の操作だけでなく、マウスオペレーションやコンテンツ検索、文字入力などを行える QWERTYキーボードを搭載したRFリモートコントローラーにより、テレビ本体や周辺機器の操作だけでなく、マウスオペレーションやコンテンツ検索、文字入力などを行える

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年10月14日付

●チリ落盤、命のカプセル着々、「神が引っ張ってくれた」きょうにも33人全員救出(読売・1面)

●リニア「直線」で確定へ、東京ー名古屋間「経済効果、最も高い」20日試算公表(読売・2面)

●グーグルTV発売、ソニー韓国勢に先行(読売・8面)

●日中首脳、月内会談へ調整(朝日・1面)

●レアアース対日輸出、中国、通関に新条件(朝日・13面)

●輸出カローラ生産終了、13年以降、トヨタ、海外に移管(東京・1面)

●上半期、中古車販売最低に、エコカー優遇など響く(東京・8面)

●トヨタ内装に植物原料プラスチック、自動車で世界初(東京・9面)

●若年層収入女性が上回る、製造業不振、介護など伸びる(日経・1面)

●電気自動車のカーシェア、オリックス自など、来年から大阪で実証実験(日経・11面)

●市光工業新社長、アリ・オードバディ氏(日経・12面)

ひとくちコメント

チリ北部コピアポ郊外での鉱山落盤事故で地下約700mに閉じ込められていた作業員救出劇。世界各地から駆け付けたメディア関係者は1000人とも2000人とも言われており、33人の作業員が「命のカプセル」で1人ずつ引き上げられる様子と待ち構える家族の表情を延々と伝えている。

きょうの各紙も日経を除きすべて1面トップで報道、総合面や社会面でも大きく取り上げている。読売と毎日は2番目に救出された男性のコメントを中心に紹介。その男性は「運が良かった。私のそばには神と悪魔がいたが、私を引っ張ってくれたのは神だった」と語ったという。69日間、この日のために考え抜いたセリフかどうかは定かではないが、生還の喜びを伝える表現としては、これ以上の名セリフはないだろう。

朝日は最年長63歳の男性にスポットを当てて、地上に出ると「待っていた妻を強く、長く抱きしめ目、キスを交わした」と報じた。

チリは、日本から見れば地球の正反対に位置するが、国内でも奇跡の生還シーンにテレビの前に釘付けとなった人も多いことだろう。ほぼ同じ時間帯にNHKは衆院予算委員会が開かれているため、国会中継を延々と流し続けていた。国会のほうは、相変わらず緊迫感のないやり取りで拍子抜けするばかりだった。

緊迫感といえば、トヨタ自動車は主力セダンの『カローラ』の生産について、2013年以降、輸出分のすべてを海外工場に移す検討を始めたと、きょうの東京が報じている。09年実績でカローラの国内生産は約21万5000台で、うち6割は輸出分という。単純計算では、約10万台以上が海外生産に移行することになる。

すでに、日産自動車は『マーチ』をタイから輸入しているが、想定を上回る為替変動の中で生き残るためには、現地生産を増やすこともやむを得ないのだろうか。

《福田俊之》

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