三菱化学は30日、中国でリチウムイオン電池用負極材を製造する新会社を設立すると発表した。新会社は「青島雅能都化成」で資本金は9230万人民元(約12億円)、三菱化学が全額出資する。生産能力は年産4000tを見込んでいる。
負極材を製造する新会社は、同社が出資の球形化黒鉛製造合弁会社である青島菱達化成の隣接地に約20億円を投じて工場を設立し、原料球形化黒鉛から製品負極材までの一貫生産する。
三菱化学はリチウムイオン電池の電解液・負極材・正極材・セパレータの主要4材料を全て取り扱う世界唯一の企業で、安定した品質と国内外の供給体制を整えるため、電池部材ビジネスの生産体制を強化していく。