スズキの鈴木俊宏専務役員(海外営業本部長)は、26日発表した新型『スイフト』の最大の需要先であるインドへの新モデル投入について「初代モデルがバックオーダーを抱えているため、当面はこれに集中する」と述べた。
初代スイフトは、現地生産しているインドでこれまで67万台販売しており、スイフトの世界販売の3分の1強を占める。インドでは軽自動車をベースにしたモデルを除くと最も量販されている。
鈴木専務役員は生産が間に合わない現状で「モデル切り替えを行うと商機を逸する」とし、初代モデルからの生産切り替えは当面棚上げする方針を示した。
一方で鈴木修会長兼社長は「他社もスイフトと同様のモデルを投入し始めている。備えあれば憂いなしということで対応したい」と語り、機動的に切り替えができるよう準備する意向も表明した。