気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2010年8月24日付
●メガネなし3Dテレビ、世界初、東芝、年内に発売(読売・1面)
●ディーゼル車実はエコ、排ガス新規制クリア、日産、三菱自(読売・8面)
●株、今年最安値9116円、首相・日銀総裁会談、市場は失望売り(読売・9面)
●4時間の戦い、新幹線か飛行機か 分ける壁、新次元、来春「みずほ」大阪-鹿児島間直通3時間47分(朝日・1面)
●新日鉄狙うは新興国、南アに工場、欧州へ対抗(朝日・9面)
●エコ補助の陰、廃車の山「まだ走れるのに」(朝日・39面)
●パナソニック、事業再編焦点に、パナ電工・三洋TOB(毎日・7面)
●高速新料金「見直しを」民主党部門会議、提言案(産経・11面)
●センチュリー一部改良発売、トヨタ(東京・8面)
●旅客機エンジン部品、川重が新工場(日経・1面)
●韓国・双竜自、インド大手が買収(日経・9面)
●円高に強まる懸念、日本自動車工業会・志賀俊之会長「次世代車の需要喚起策を」(日経・11面)
ひとくちコメント
メガネを必要としない人にはなかなか理解できない悩みだが、水泳やサッカーなどのスポーツはもちろん、温泉・サウナに入る時でもメガネが邪魔になって思いっきり楽しめずに躊躇してしまうことが多い。
今春から売り出した「立体(3D)テレビ」も専用のメガネが必要となることから売れ行きが伸び悩んでいる。そんな悩みを一気に解消してくれそうな画期的な3Dテレビを東芝が世界で初めて年内に発売するという。
きょうの読売が1面準トップで報じている。記事によると、これまで電機各社が発売した3Dテレビはいずれも専用のメガネが必要だったが、東芝が開発したのは、立体映像を裸眼で見られる裸眼3Dテレビ。角度が異なる多数の光を出すことで、専用のメガネがなくても、脳内で立体的な映像を再現することができるようにしており、見る人が位置を変えても立体的な映像を楽しめ、画像も自然で目が疲れにくいという。
3Dテレビについては、きょうの東京が経済面のコラム「絵解きけいざい塾」でも紹介しているが、今後発売する東芝を含め、各社は、いずれも「専用メガネ」を前提とする商品としている。
さらに、毎日は「くらしナビ」の欄で近未来のテレビについて、NHKの放送技術研究所を取材。その中で、「研究所は特殊な眼鏡をかけて見る今の3D放送について普及には限界があるとみている」として「所内で開発を進めるのは、SHVの技術を応用した裸眼3D」と指摘。記事では「実用化が楽しみだ」と結んでいる。
きょうは三菱電機が3D液晶テレビなどの新製品を発表する予定だが、進化系テレビの取材合戦もめまぐるしいようだ。