リチウムイオン電池、宇部興産が有機電解液で総合力トップ

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パテント・リザルトは、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド(PHV)向けに需要の本格化が見込まれるリチウムイオン2次電池に使われる有機電解液の参入企業の競合状況を調査した。

有機電解液は、有機溶媒に導電性を与える電解質を溶解したもので、電極間でリチウムイオンをスムーズに移動させる役割を果たすため、リチウムイオン電池の性能を大きく左右する。

今回の調査では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースに、特許の質と量から総合的に評価した。

結果によると総合力ランキングでは、宇部興産がトップとなった。宇部興産は特許の出願件数ランキングでは6位だったものの、注目度の高い特許を多く保有していることから総合力では1位となった。

2位はソニーで、3位が三菱化学、4位がパナソニック、5位が日立マクセルとなった。

総合力上位5社のうち、宇部興産と三菱化学は、電解液の製造メーカーとして電池メーカーに電解液を供給している。ソニー、パナソニック、日立マクセルは、電池メーカーとして電解液の供給を受けているが、自社でも電解液の開発に乗り出していることが明らかになった。

リチウムイオン2次電池はEVとPHV向けに今後、需要が本格化する見通しで、様々な企業が参入に意欲的で、技術開発競争も激化している。

《レスポンス編集部》

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