米国新車販売5.1%増、トヨタとホンダは失速…7月実績

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民間調査会社のオートデータ社は3日、7月の米国新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は104万9101台で、前年同月比は5.1%増と、8か月連続で前年実績を上回った。

米国ビッグ3では、首位のGMが19万9602台をセールスし、前年同月比は6.4%増と7か月連続で前年実績をクリア。シボレーブランドの大型ピックアップトラック、『シルバラード』が20.9%増の3万4664台、主力セダンの『マリブ』 が28.4%増の2万0458台となるなど、好調だった。

フォードモーターはトヨタに抜かれ、4か月ぶりに3位へ後退。ボルボを除いた販売台数は16万5889台で、前年同月比は4.7%増と、8か月連続の前年実績超えだ。ベストセラートラックの『Fシリーズ』が38.9%増の5万0449台を販売したものの、主力セダンの『フュージョン』は1.2%減の1万7406台にとどまった。

5位のクライスラーは、9万3313台を販売。前年同月比は5%増と、4か月続けてプラスとなった。大型ピックアップトラックの『ラム』が14%増の2万0138台、ジープ『ラングラー』が121%増の1万0043台と牽引する。

日本メーカーのビッグ3では、トヨタが16万9224台を販売し、4か月ぶりに2位へ浮上。しかし、前年同月比は3.2%減と、5か月ぶりのマイナスだ。ベストセラーセダンの『カムリ』が、0.6%減の3万5058台と3か月ぶりに前年実績を割り込んだほか、『カローラ』が11%減の2万7345台、『RAV4』が3.3%減の1万5979台と、そろって失速した。

4位のホンダは、11万2437台を販売。前年同月比は2%減と6か月ぶりのマイナスだ。『CR-V』は0.9%増の2万0058台と堅調だったが、主力の『アコード』(日本名:『インスパイア』)が17.9%減の2万5386台、『シビック』が25.5%減の2万3231台と落ち込んだのが響いた。

6位の日産は8万2337台を販売し、前年同月比は14.6%増と、10か月連続のプラス。小型SUVの『ローグ』が61.9%増の1万0963台、小型セダンの『セントラ』が2.3%増の9712台と好調。しかし、主力の『アルティマ』は5.1%減の1万8275台と、前年実績を下回った。

韓国メーカー2社は、引き続き好調。7位が定位置のヒュンダイは、前年同月比16.6%増の5万3106台と13か月連続のプラス。8位のキアも、20.7%増の3万5419台と、13か月連続で前年実績を上回る。ヒュンダイは2月にモデルチェンジした『ソナタ』が33.3%増の1万7836台、キアは1月に発売した新型『ソレント』が11倍以上の9010台と、好評を博している。

9位のフォルクスワーゲングループ(アウディなどを含む)は、前年同月比17.1%増の3万1785台と10か月連続のプラス。VWブランドは16%増 の2万3880台、アウディブランドは22%増の7817台とともに好調だ。VWブランドでは『パサートCC』が140.2%増の3394台、アウディブランドでは『Q5』が88.7%増の1930台と人気を集めた。

10位のスバルは、前年同月比9.8%増の2万3983台をセールスし、14か月連続で前年実績を上回った。『アウトバック』(日本名:『レガシィアウトバック』)が82%増の9030台と、牽引している。

11位はBMWで、前年同月比10.3%増の2万3465台と、2か月連続のプラス。BMWブランドは16.4%増の1万9064台と好調だったが、MINIブランドは 11.2%減の436台と不振だ。BMWブランドでは、『3シリーズ』が11.3%増の8897台と伸びている。

12位のマツダは、前年同月比8.9%増の2万0732台と、9か月連続の前年実績超え。主力の『マツダ3』(日本名:『アクセラ』)が、0.7%減の9705台と後退したが、『マツダ6』(日本名:『アテンザ』)が24.1%増の3124台と健闘した。

ダイムラー(メルセデスベンツとスマート)は、13位。その販売台数は1万8612台で、前年同月比は5%増と10か月連続のプラスとなった。メルセデスベンツブランドが、新型『Eクラスセダン』効果により、10.7%増の1万8049台と好調だ。

以下、三菱が前年同月比16.5%増の5648台、ジャガー&ランドローバーが46.1%増の3808台、ポルシェが75.1%増の2703台、スズキが44.3%減の1952台。スウェーデン2社は、ボルボが32.9%減の4319台、サーブが18.1%減の470台と、ともにセールスダウンしている。

《森脇稔》

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