ダイムラーは7月30日、メルセデスベンツ『S63 AMG』の改良モデルを発表した。運動性能と環境性能を両立した同車のPR映像が、動画共有サイトで公開されている。
新しいS63 AMGの注目は、エンジンだ。AMGが新開発した直噴5.5リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載する。最大出力は544ps/5500rpm、最大トルクは81.6kgm/2000~4500rpmと、旧S63AMG比で、19ps、17.4kgmパワーアップ。7速2ペダルMTの「AMGスピードシフトMCT-7」との組み合わせにより、0~100km/h加速4.5秒、最高速 250km/h(リミッター作動)という優れたパフォーマンスを達成する。
それでいて、排気量の縮小、ピエゾインジェクターやAMG初のアイドリングストップなどの採用によって、欧州複合モード燃費9.52km/リットル、CO2排出量 244g/kmを実現。旧S63比でそれぞれ25%、30%の改善を成し遂げた。
また、AMGはさらなる高性能を求める顧客のために、「AMGパフォーマンスパッケージ」をラインナップ。ターボのブースト圧を1.0バールから1.3バールに引き上げるなどの専用チューンを施した結果、最大出力は571ps/5500rpm、最大トルクは91.8kgm/2500~3750rpmと、圧倒的なパワフルさだ。0~100km/h加速は4.4秒、最高速は300km/h(リミッター作動)と、スーパーカーの領域へ足を踏み入れる。
世界屈指のパフォーマンスを、高い環境性能とともに実現したS63AMG。その性能の一端を示した映像は、動画共有サイトで見ることができる。