ホンダは20日、子会社でホンダの軽自動車を受託生産している八千代工業が計画していた四日市新工場の建設を中止すると発表した。
八千代の四日市新工場は、ホンダが軽自動車の開発・生産・販売を強化するため、建設が計画されていた。四日市工場で生産する予定だった新開発の軽自動車はホンダの鈴鹿工場で2012年から生産する。
ホンダは、世界的な商品のダウンサイジング化に対応するため、本体である鈴鹿製作所で軽自動車の生産をおこない、次世代モデルで採用予定の、車体軽量化や低コスト化に寄与する生産技術を構築する方針に転換した。鈴鹿製作所で培った軽自動車の生産技術は、小型車にも展開すると同時に、将来的には鈴鹿製作所から世界の生産拠点に展開するとしている。
ホンダでは「軽自動車を鈴鹿製作所で生産することは、国内の軽自動車市場が拡大するため、軽自動車を重視している証」(伊東孝紳社長)と説明。
八千代の既存工場での軽自動車の生産は継続する。