ベンチュリは、EV(電気自動車)で上海~パリ間1万4000kmを走破するプロジェクトに挑戦中のシトロエン『ベルリンゴ・ファースト・パワードbyベンチュリ』(以下ベルリンゴbyベンチュリ)が、現地時間で13日夕方にゴール地点のパリに到着予定であると発表した。
「ベンチュリ・グローバルチャレンジ上海toパリ」と名づけられた今回のチャレンジは、アンドレ・シトロエンがハーフトラックを使って80年前に実施した「黄色い巡洋艦隊」を、もっともモダンな手法で再現しようというアイディアから生まれた。
使用されたベルリンゴbyベンチュリは、シトロエンの小型商用車ベルリンゴファースト(先代ボディを使った廉価版)をベースに、ベンチュリがEVコンバートしたもので、昨年12月に発表され、現在は仏郵便局「ラ・ポスト」で250台が実地試験に供されている
2人の冒険家、ジェラルディーヌ・ギャバンとグザビエ・シェブランがドライブするベルリンゴbyベンチュリは、5月3日に上海の万博会場をスタート後、2ヵ月半で55レグをこなし、中国のほかカザフスタン、ロシア、ウクライナ、ポーランド、チェコ、ドイツを通過してフランスに到達した。
ギャバンとシェブランは、毎晩ベルリンゴbyベンチュリを充電しつつ、地元住民の家に宿泊するという生活を送り、砂嵐が舞うゴビ砂漠、雪に覆われた3000m以上の天山山脈、カザフスタンの悪路、ロシアの草原など、過酷なコンディションの道をトラブルなく走破し、まもなくパリに到着するという。