東京・南青山のホンダ本社で行なわれた『フリードスパイク』発表会では、コールマンジャパンとのコラボレーション・モデルも展示され、オートキャンプの“プチ新しいシーン”が展開されていた。
思い立ったら気ままにフリードスパイクで自宅を飛び出し、目的地でコールマンのアイテムを思い思いに広げるといったシーンで、「どこにでもあるキャンプの光景じゃないか」と言われてしまいそうだが、“軽さ”と“ノリ”がこれまでと違う。
コールマンジャパンマーケティング本部コミュニケーショングループニシアマネージャーの梅園あい氏は、「クルマで出かけて宿泊用のテントを張ったり、宿を予約するほどヘビーな旅はしないが、『行った先が寝床』という人たちに向けて自由度を持たせた展示を考えた」と話す。
「このクラスのクルマに入るアウトドアアイテムをそろえても、購入総額は10万円いかないだろう。このなかにフレーム入りのテントが含まれると重量も金額も増えるが、手ごろなフレームなしであれば、充実したアイテムといっしょに『行った先が寝床』が実現できるだろう」(梅園氏)
梅園氏はさらに、クルマのコンパクト化にあわせたキャンプ用品のラインナップもアピールしていた。
「実際に『フィット』に入るだけのアイテムセット『コンパクトスタイル』というものも提案している。家族4人がフィットにちゃんと乗れて、ピクニックベンチセットやスリーピングバックなど20種類以上のアイテムがコンパクトに荷室に収められる。大きなクルマにアイテムを満載して行くというユーザーも少なくなってきているのも事実だ」(梅園氏)
フリードスパイクの“軽さ”や“使い勝手のよさ”が、オートキャンプへの敷居を低くしてくれるかもしれない。