2か月弱の“サッカーW杯休み”とも言うべきインターバルを終えて、7月17〜18日、富士スピードウェイで「全日本選手権フォーミュラ・ニッポン」がシーズン中盤の戦いに突入する。タイトル争いの主導権を握るのは、開幕ウイナーの小暮卓史(ナカジマ・ホンダ)か、それとも第2戦を制したジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル・トヨタ)か。そして異例の「予選を日曜に開催」という変則タイムスケジュールは、戦局にどんな影響を及ぼす---?というわけで、まずは今回の第3戦富士の“舞台設定”から確認しよう。通常は「土曜にノックアウト方式予選、日曜に決勝レース」というスケジュールで開催されるフォーミュラ・ニッポンだが、今回は土曜をフリープラクティスのみとし、日曜に予選+決勝という新方式を採る(今シーズンは第3戦でのみ採択予定)。つまり、チームは決勝に向けての作戦とセッティングに関しての最終決断に、今回はあまり長い時間を割くことができないのだ。いわば、超短期決戦フォーマットである。この新たな試練に、各陣営がどう立ち向かうか。見えない知力バトルが勝敗の行方を大きく左右することになる。そして今回は「レース距離200km、タイヤ交換義務なし」の予定。200kmは今季の1レース制大会では最短距離だ。これに、ピットロードが長い、タイヤのタレが少ない、などの富士のコース特性を併せて考えると、ノーピット作戦が今季初めて現実的な選択肢として浮上する。ピットに入るロスタイムがないことが利点のノーピット作戦と、一方でレース前半を軽量で戦え、後半にはフレッシュタイヤが使えるメリットを持つ1回ピットストップ作戦。最終決断にかけられる時間が少ないなかで、各陣営がどう考えてくるか。興味深いポイントだ。戦いの主軸は、やはり小暮、オリベイラ、そしてレース前週には舘信秀監督が参院選を戦うトムス(エンジンはトヨタ)のアンドレ・ロッテラーというところだろう。さらには、第2戦もてぎで自己最高位となる2位を得て、いよいよ初優勝をターゲットに置く塚越広大(HFDP・ホンダ)、同僚オリベイラに負けたくはない平手晃平(インパル・トヨタ)ら2〜3年目勢に、移籍先でそろそろ真価を見せたい前年王者ロイック・デュバル(ダンディライアン・ホンダ)も優勝争いに絡んでくることが予想される。300km/hオーバーのスピードが記録される国内最速ステージ。日本最高峰フォーミュラの迫力を存分に味わえる注目の一戦だ。
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