トヨタ米国新車販売、プリウス が失速…6月実績

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米国トヨタ販売は1日、6月の新車販売の結果を公表した。総販売台数は14万0604台で、前年同月比は6.8%増と4か月連続の前年実績超え。しかし、大規模な販売促進策の効果は薄れてきている。

トヨタブランドの乗用車系では、『カローラ』が前年同月比9.7%増の2万1876台と、引き続き好調。ベストセラーセダンの『カムリ』は、7.7%増の2万8435台と、2か月ぶりに前年実績を上回った。しかし、『プリウス』は15.4%減の1万0998台と、9か月ぶりにマイナスを喫した。

3月半ばにマイナーチェンジを受けた『アバロン』は、32.8%増の2833台と、上々の売れ行き。だが、09年1月に発売した新型クロスオーバーの『ヴェンザ』は22.3%減の3512台、『ヤリス』(日本名:『ヴィッツ』/『ベルタ』)は54%減の2412台と不振だ。

トヨタブランドのライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)系では、主力の『RAV4』が前年同月比25.1%増の1万2573台と、4か月連続のプラス。大型トラック『タンドラ』は、48.8%増の7717台と4か月連続増だ。09年10月末に新型を投入した『4ランナー』は、232.3%増の3426台と、7か月連続の前年実績超え。ミニバンの『シエナ』も、71.9%増の9357台と売れている。

レクサスブランドの乗用車系では、『GS』が前年同月比18.7%増の539台となった以外、前年割れ。09年9月末にマイナーチェンジした『ES』は14.1%減の3366台と4か月ぶりのマイナス。09年10月末にマイナーチェンジした『LS』も、8.3%減の739台と7か月ぶりの前年割れだ。『IS』は17.4%減の2863台。09年8月に投入された新型ハイブリッドセダン、『HS250h』は603台を売り上げている。

一方、レクサスブランドのライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)系では、09年12月末に新型をリリースした『GX』(日本名:トヨタ『ランドクルーザープラド』)が、前年同月比111.7%増の1120台と、6か月連続のプラス。『RX』も6%増の7796台と、4か月連続で前年実績を上回った。

サイオンブランドでは、『xB』(日本名:『カローラルミオン』)が前年同月比5%減の1775台、『xD』(日本名:『イスト』)が11.9%減の833台と、回復傾向が見られない。

米国トヨタの今年上半期(1 - 6月)新車販売は、前年同期比10.6%増の84万6542台。米国トヨタ販売のジム・レンツ社長兼COOは、「厳しい経済環境にも関らず、トヨタの上半期セールスは堅調。我々は年間を通じて、個人向け販売でのナンバーワンを目指していく」と述べている。

トヨタは、レクサスLSを始めとした基幹車種にエンジン不具合があったとして、来週にも国土交通省にリコールを届け出る方向だという。レクサスの不具合については、今年5月、LSを含めた4車種について、ハンドルとタイヤの動きが一時的に連動しなくなるとしてリコールを届け出たばかり。今回のリコールによって、レクサスの主要マーケットである米国市場にも大きな影響を与えることが予想される。

《森脇稔》

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