ヨーロッパGP(6月27日)決勝で空中を一回転する大クラッシュをしながら、軽い打撲だけという奇跡の生還を果たしたレッドブルのマーク・ウェーバーがその時の心境を語った。
「空中で何かにぶつかるんじゃないかと心配だったよ。大きなクラッシュに巻き込まれたこと、そして僕は為す術のない“ただの乗客”であることも理解できた。でも、滑走している先に広いランオフエリアがあるのも分かっていた。突っこんだのがタイヤウォールだったこともラッキーだったと思う。去年のシンガポールGPでのクラッシュに比べれば、今回の方がクッションが効いていたよ」
「一番驚いたのは、F1のレースであんなに早くブレーキを踏むドライバー(ヘイキ・コバライネン)がいたこと。でも、そういうことは起こるものさ。衝撃はそれほど大きくなかったよ。僕個人としては大事件だったけれど、それがレースというもの。フォーミュラカーレースでは起こりうる事象のひとつなんだよ」とウェバーは語った。
ちなみにマーク・ウェーバーは、1999年のルマン24時間耐久レースでもメルセデスベンツ「CLK」をドライビングしている最中に空中を木の葉のように舞う大クラッシュを演じている。