高速道路会社5社の新しい代表取締役会長兼社長予定者について、政府は15日の閣議で口頭了解した。前原国交相が同日午前の閣議後会見で発表した。
高速道路会社には、これまで代表権を持つ取締役会長と代表取締役社長の2つのポストが存在した。新しい人事では、会長と社長を兼任させ、さらに民間からの登用とした。
高速道路会社は、05年の公団民営化で、高速道路の管理運用を担う民間会社として誕生、民営化前の旧日本道路公団出身者や官僚OBが役員として就任していたが、この人事で一掃される。
新しい代表取締役会長兼社長予定者は以下の通り(年齢・略歴)
●東日本高速 佐藤龍雄氏(63)
昭和電工代表取締役兼専務執行役員から常任顧問
●中日本高速 金子剛一氏(66)
住友スリーエム副社長から特別顧問
●西日本高速 西村英俊氏(68)
ニチメン・日商岩井ホールディングス、双日ホールディングス社長から双日顧問
●首都高速 橋本圭一郎氏(50)
三菱銀行、三菱自動車を経て、フィッチ・レーティングスジャパンCEOからアサツーディ・ケイ顧問
●阪神高速 大橋光博氏(67)
日本銀行を経て、西京銀行頭取からMRI代表取締役
本州四国連絡高速は、07年6月に東洋紡績専務、東洋紡不動産社長だった伊藤周雄(ちかお・70)氏が就任。再任の予定。