ゼンリンデータコムが提供するWindows Phone(旧Windows Mobile)向けナビゲーションアプリ「いつもNAVI PND」が5月にバージョンアップした。
◆5ルート検索対応、KML形式のPOIエクスポート/インポートなど使い込み派に嬉しい機能も
バージョンアップのポイントは、ナビゲーション機能の向上で、最大のトピックは5ルート探索機能の対応。フルナビクラスには一般的に搭載されている機能だが、ケータイナビやPNDで複数ルートの同時検索ははめずらしい。「いつもNAVI PND」では、推奨/一般/距離/道幅/別ルートの5ルートでの同時探索が可能で、探索されたルートは地図上に重ねて表示される。また、検索したルート沿いにある、コンビニ・飲食店・ガソリンスタンドなど指定したジャンルの施設検索も可能になった。
この他にも、KML形式ファイルのインポート/エクスポート機能やレーン情報表示にもv2で新たに対応している。KML方式はGoogle Earthなどで利用可能な汎用形式なので、PCの地図ソフトに慣れ親しんでいる人なら使い勝手のいいファイルだ。スマートフォンだけあって、PCとの連携も考慮した機能拡張と言えそうだ。
◆スタンドアローンの利点を活かした高速操作
バージョンアップで追加された項目以外の、「いつもNAVI PND」の基本的な機能を確認しておこう。「いつもNAVI PND」最大の特徴は、地図や検索データをすべて端末の内蔵メモリに収めている点。タッチレスポンスや地図スクロールも高速で、通信を一切行わないので電波の圏外でもナビゲーションを利用できる。遠出のドライブなどには威力を発揮しそうだ。
スタンドアローンなナビだけに、通信を活かしたユニークな機能こそないが、そのぶん通常のカーナビやPNDの利用経験があれば、すぐに利用できるインターフェースとなっている。音声ガイド、交差点の方面看板や高速道路のICやジャンクションには、3D表示の拡大図なども表示する。ナビ中には到着予想時刻や目的地までの残走行距離も表示される。
◆タッチでの操作も考慮
検索メニューもカーナビ標準。住所/施設ジャンル/施設の名称/電話番号/郵便番号、さらに周辺検索やお気に入りスポット、履歴から探すことが可能。現在販売されているWindows Phoneの画面サイズは大きくても3.5インチ程度で、タッチ操作は厳しいアプリが多いが、「いつもNAVI PND」は目的地の設定など最低限の操作はタッチでも可能なようボタン類は大きくデザインされている。
また、より詳細なスケールで地図が表示できる市街図搭載版も合わせてラインナップする。1333都市の建物の形、道路幅、ビル名称など詳細情報が収録されている。地図会社ならではのきめの細かいデータは、ゼンリンデータコムならではの特徴とも言える。
【アプリ概要】
■v2対応端末
DOCOMO T01A
SoftBank Touch Diamond X04HT※
X02T
EMOBILE S21HT(TouchDiamond) ※
S12HT(EMONSTER Lite)
S11HT(EMONSTER)
WILLCOM WS020SH(WILLCOM03)
WS027SH(HYBRID W-ZERO3)
※は市街図搭載版非対応
■価格
いつもNAVI PND v2…1万500円
いつもNAVI PND v2 市街図搭載版…1万5000円
いつもNAVI PND v2 アップグレード版…8500円
■公式サイト(PC)
ゼンリンデータコム いつもNAVI PND
http://www.zenrin-datacom.net/wp/