【ケータイナビガイド '10】スマートフォンならではのナビ活用を提案…iPhone いつもNAVI インプレ後編

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iPhone用いつもNAVI
  • iPhone用いつもNAVI
  • 横画面にするとこのようにコマ図が表示される。
  • 高速道路に入っても表示内容は特に変わらない。ただし、このようにインターチェンジャやジャンクションの画像が表示されるので分かりやすい。
  • ガイド中の画面。iPhoneはPNDと比較しても遜色ないディスプレイのサイズ、解像度なので非常に見やすい。
  • 地図を最大まで拡大したところ。地下鉄の出入口まですべて表示される。
  • ルート検索時に表示されるメニュー。試した限りでは、どの条件でも検索されるルートは無難なものだった。

初めてでも迷わず使えるiPhoneの魅力を継承

iPhoneユーザーなら「いつもNAVI」のほぼ全ての使い方が、誰にも教えてもらわなくてもわかるだろう。それほど「いつもNAVI」の操作は分かりやすい。実際に使ってみればユーザーフレンドリーなiPhoneらしさが「いつもNAVI」でも実現されていることがわかるはずだ。

起動すると現在地の地図が表示され、その下部に各書く機能のアイコンが並ぶカーナビ専用機のようなインターフェース。さっそく目的地を検索してみると、その方法は多くのカーナビとほぼ同じだ。違うのは、フリーワードによる検索が可能である点と、周辺検索が独立した機能になっておらず、目的地検索に一体化されていることだ。

どういうことかというと、フリーワードやジャンル検索のように地域が特定されない検索では、最初に周辺検索が行われ、必要なら地域を指定するという順序になっている。たしかにこれは合理的だ。

ジャンル検索のジャンル分けは非常に細かく、「待ち合わせ」「身だしなみ」などユニークなジャンルもある。また、地域を選択するとき、画面右側に索引が表示され、素早く操作できる。このあたりのインターフェースはタッチパネルのメリットを活かしており、快適だ。

目的地が決まったら次はルート検索だ。このとき選択できるオプションは高速道路を利用するか、時間優先か距離優先かなど。車種の選択もできる。

いよいよナビがはじまる。大きなディスプレイと音声案内で使い心地はPNDに近い。基本的にはシンプルな画面だが、案内板表示、交差点の拡大表示、インターチェンジなどのイラスト風表示すべてに対応する。ただ、その表示がやや小さいのが残念なところだ。

意外なのは、ハイウェイモードが無いこと。高速道路に乗っても表示は何も変わらないし、前方のインターチェンジ、サービスエリアなどを表示してくれない。これはどういう事かといろいろ操作してみると、その仕様がかなり特殊であることがわかった。

なんと、iPhoneを横にして横画面にすると、画面左にハイウェイモードのような表示が出て、インターチェンジ名などが表示されるのだ。しかも、この画面左端の表示は高速道路、一般道に関係なく、横画面にすればいつでも表示される。一般道で表示される内容はいわゆるコマ図のようなものだ。

◆圏外でもナビゲーション可能

他には特に変わったところはなく、ゼンリンの高精細な地図とiPhoneの大画面の恩恵で快適にドライブすることができる。快適といえば、地図表示の操作も快適だ。ピンチイン/アウトで拡大、縮小ができるほか、ダブルタップすれば拡大、2本指でダブルタップすれば縮小となる。また、2本指で地図を回転させることもできる。

そのほかの機能で特徴的なのは、「ルート沿の地図を取得」という機能だ。これは、ルート付近の地図をスタートの時点で全てダウンロードすることにより、ドライブ中に圏外になっても支障なくガイドを継続できる機能。圏外では使えないというケータイナビの弱点を解決するもので、大量のメモリを搭載するスマートフォンならではの機能だ。

【アプリ概要】
■利用料
いつもNAVI 年間利用料:2800円
いつもNAVI Lite 利用料:1800円
※Lite版は音声案内やガイダンス機能が省略される。ただし、月額350円の「ナビパック」として音声案内やリアルタイムナビゲーションなどいつもNAVIと同等の機能が利用できるオプションが用意されている。

■アクセス
App Store>ナビゲーション>いつもNAVI/いつもNAVI Lite

■公式サイト
ゼンリンデータコム iPhone用いつもNAVI
http://www.zenrin-datacom.net/mobile/iphone/

《山田正昭》

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