レッドブルのチームメート同士がトップ争いで激突してしまったのは40周目の出来事だった。トップを走るウェーバーに追いつき併走したベッテルだったが、互いにラインを譲らず激しく接触し、ベッテルはその場でリタイアし、ウェバーは勝てるレースを目前にして3位でレースを終えた。
レースはポールポジションからスタートしたウェバーが序盤からトップを守り、2番手を走るハミルトン(マクラーレン)を従え、直後をベッテル、バトン(マクラーレン)が追走。ベッテルはピットストップのタイミングを利用して2番手に上がった。そして40周目の悪夢が発生してしまった……。
このチャンスに乗じたマクラーレンのハミルトンとバトンが1-2を形成。終盤にオーバーテイクをお互いに仕掛ける場面もあったが、終わってみればハミルトン、バトン、ウェバーというポディウムメンバーになる。レースの主導権という側面で言えば、トルコGPはレッドブル対マクラーレンという4台によるマッチレースに終始した印象だ。
そんなトップグループはさておき、日本の小林可夢偉がやっと今季初ポイントをゲットしたことは喜ばしいニュース。1位から10位までのポイント獲得ドライバーは以下の通りである。ハミルトン、バトン、ウェバー、シューマッハ(メルセデスGP)、ロズベルグ(メルセデスGP)、クビサ(ルノー)、マッサ(フェラーリ)、アロンソ(フェラーリ)、スーティル(フォースインディア)、小林可夢偉(ザウバー)。
また、チャンピオンシップポイントではベッテルが同点首位から陥落した一方で、バトンとハミルトンが首位のウェーバーに急迫している。トルコGP終了時点のトップ5は以下の通り。( )内は獲得ポイント。ウェバー(93)、バトン(88)、ハミルトン(84)、アロンソ(79)、ベッテル(78)。