【新聞ウォッチ】迷走の末、鳩山首相「辺野古」を表明

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年5月24日付

●首相「辺野古」を表明、普天間移設「県外」守れず陳謝(読売・1面)

●社説:高速道料金、根本から作り直す時だ(朝日・3面)

●無充電で1000km世界記録、筑波で日本EVクラブギネス申請へ(朝日・5面)

●環境10分野で行動計画、日中韓合意「共同体構想」視野に(東京・3面)

●世界の株式市場時価総額630兆円減、欧州不安が引き金、1か月で14%(日経・1面)

●バイオ燃料量産、新日石200億円、東南アで15年めど(日経・1面)

●社長の趣味、「ゴルフ」3割下回る、民間調べ、低コスト「釣り」上昇(日経・11面)

ひとくちコメント

沖縄県の米軍普天間飛行場の移設問題で、鳩山由紀夫首相は名護市の「辺野古付近」に代替滑走路をつくる案を初めて明言。政権交代後「県外」や「辺野古ではない地域」などと公言してきた“腹案”は、「5月末決着」の期限までに提示されず、迷走の末、結局、現行計画案への回帰となる。

きょうの日経を除く各紙が1面トップをはじめ、「社説」などでも大きく取り上げている。仲井真弘多・沖縄県知事との会談で、鳩山首相は「できる限り県外という自身の言葉を守れず、心からお詫びする」と謝罪したが、言うまでもなく、各紙の論調は手厳しい。

読売は「昨年末に現行案での決着を図らなかったツケはあまりに大きい、と言わざるを得ない。前途は多難である」という書き出しで、「鳩山首相の決断力と指導力が厳しく問われよう」と結んでいる。毎日は「道理もなく、実現性も見えない案に回帰したところで道が開けるはずがない」、東京も「結局、『元の木阿弥』とは何とも情けない」とバッサリ。日経は「この政治責任はきわめて重大」と言及した。

もっとも、朝日は「政権交代後8か月の迷走の末、結局、振り出しに戻った」として「時間をかけてでも、まず沖縄との信頼関係を築き直す。全国知事会などの道を通じ、負担の分かち合いの必要を全国民に訴える。険しいみちのりだが、その先にしか打開の手がかりはない」と指摘。産経は「耳に聞こえのいい軽減案を並べるより、辺野古への移設決着が最優先の課題だ」と結論付けている。

鳩山首相の迷走のおかげで「普天間移設問題」が沖縄県民以外の国民にも身近なテーマとなったことは事実だが、それにしても「言うは易し行うは難し」という言葉が身にしみる。

《福田俊之》

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