首都高速会社(佐々木克巳社長)は、東名高速から首都高速で都心へ向かう高速バス利用者向けに、PA(パーキングエリア)から近隣鉄道駅へ乗り継ぐ「高速バス&レールライド」の実証実験を始める。実施期間は5月21日から6か月の予定。東名高速上り線(東京方面)で首都高速3号渋谷線へ乗り入れる高速バスは、交通事故などで都心へ向かう渋滞が発生すると、予定した時間に到着することが難しくなる。そのため、希望する高速バス利用者が、東名高速と首都高速の接続場所にほど近い首都高速「用賀パーキングエリア」で降りて、近隣の東急田園都市線・用賀駅まで歩き、乗り継ぐことができるようにした。用賀PAから用賀駅までは徒歩5分。さらに用賀駅から渋谷駅までは東急で11分で、バス&レールライドを利用した場合は16分かかる。高速バスで首都高速・用賀PAから霞が関の停留所を目指した場合、通常では15分だが、渋滞ピーク時には30分から60分かかる。乗車時にバス乗務員が渋滞状況の情報提供を行い、そのままバスに乗り続けるかどうかは利用者が判断する。用賀駅から渋谷駅までの通常運賃は190円だが、高速バス利用者には100円で「乗り継ぎ引換券」を販売する。実験対象路線は、下記が出発地となるもの。夜行バスは除く。●東京駅行き御殿場プレミアム・アウトレット、河口湖、富士・富士宮、清水、静岡、浜松、名古屋。●新宿駅行き箱根、御殿場プレミアム・アウトレット、御殿場、沼津、修善寺、静岡、浜松、三島。