ダイムラーは4月23日、北京モーターショーにおいて、メルセデスベンツ『Eクラスセダン』のロングホイールベース仕様、「EクラスL」を発表した。動画共有サイトでは、そのPR映像が公開されている。EクラスLは、中国市場向けに開発され、ボディを140mmストレッチしているのが特徴。中国ではもともと、役人の公用車として、ミドルクラスセダンのロングホイールベース車の需要が高かった。最近では、富裕層の間でもこの傾向が強まり、アウディは『A6L』『A4L』、ボルボは『S80L』を中国専用に開発。また、今年の北京モーターショーでは、BMWが『5シリーズセダン』のロング版をデビューさせている。メルセデスベンツもこの流れに従い、中国での主力車種、Eクラスセダンに、ロングボディのEクラスLを追加。全長は5012mm、ホイールベースは3014mmと、それぞれ140mm伸ばされており、この部分は後席足元のスペースに振り向けられた。快適性も徹底追求されており、ダンパーの減衰力や車高を自動調整するサスペンション、「アジリティコントロール」を標準装備。「E300アバンギャルド」グレードには、後席用20.3cmヘッドレストモニターが採用される。ダイムラーによると、540リットル(VDA計測法)のトランク容量と、5.6m(通常のEクラスは5.3m)の最小回転半径は、クラストップレベルだという。エンジンはガソリン2種類で、直噴1.8リットル直列4気筒ターボ(204ps)を「E260CGIブルーエフィシエンシー」に搭載。3.0リットルV型6気筒(245ps)は「E300」用だ。E260には「エレガンス」と「アバンギャルド」、E300はアバンギャルドが設定される。EクラスLは、ダイムラーの中国合弁、北京ベンツ汽車で生産され、6月から中国で販売開始。中国富裕層を意識したPR映像は、動画共有サイトで見ることができる。
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