【新聞ウォッチ】中国GDP、2期連続2ケタ増の衝撃

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主力車種、カムリを販売する広汽トヨタディーラー
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年4月16日付

●日本板硝子社長に元米企業役員就任(読売・8面)

●ガソリン卸値大幅値上げ(読売・8面)

●人民元切り上げなら、円「連れ高」輸出企業打撃も(読売・8面)

●中国経済危うい高成長、GDP11.9%増(読売・9面)

●トヨタ、GX460生産一時休止(読売・9面)

●GW連休、平均5.4日(読売・31面)

●ベトナム、新幹線採用、高速鉄道(朝日・7面)

●万博前夜上海は「沸点」投機マネー流入、地価3倍に(毎日・1面)

●東北新幹線、12月初旬、新青森開業(毎日・1面)

●日産、中国で来春EV、最大市場でアピール(毎日・2面)

●論点:豊田自動車のリコール問題を考える(毎日・10面)

●iPadショック、日本発売5月下旬に延期(産経・3面)

●セグウェイで遊覧を、東京港で来月15,16日(東京・24面)

●パナソニック海外売上高比率55%に、12年度計画、社長が表明、新興国の中間層開拓(日経・1面)

●レクサスSUV米当局も調査、米メディア報道(日経・11面)

●日野自動車、最終赤字、大幅に縮小、前期30億円新興国で販売増(日経・13面)

●兼松、電気自動車、観光に活用JTBなどと(日経・13面)

ひとくちコメント

中国の2010年1 - 3月期の国内総生産(GDP、速報値)が、物価変動を除いた実質で前年同期に比べて11.9%増と2期連続の2ケタ成長を記録した。中国国家統計局が発表したもので、中でも消費は、所得増などで1 - 3月の新車販売が日本市場の1年分に相当する約461万台と四半期で最高になるなど堅調さを保っているという。

きょうの各紙は「中国経済が再び高成長軌道に乗った」などと、中国関連の記事を多く取り上げている。毎日は1面トップで「万博前夜 上海は『沸点』」との見出しで、「とりわけ5月1日に万博開業を控える上海には投機マネーが流れ込み、不動産開発が過熱する。中国最大の経済都市の地価高騰は止まらない」と伝えている。

また、読売は「中国経済危うい高成長」として、「景気回復の力強さが確認されたことで、米国などからの人民元切り上げ圧力が高まる可能性がある」と指摘。人民元の切り上げは一時的に円なども「連れ高」が予想され、「日本の輸出企業に打撃を与える」警鐘を鳴らしている。

個別企業の動向としては、日産自動車が年末から発売する電気自動車『リーフ』を「2011年春にも中国市場に投入する方針を明らかにした」と、毎日が報じている。中国地震の悪影響も気掛かりだが、来週24日からは「エコロジカルな未来への思い」をテーマに、北京国際モーターショーが開幕する。中国での自動車の話題もしばらく尽きないようだ。

《福田俊之》

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