[写真蔵]アウディ スポーツクワトロ S1…伝説のラリーマシン

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
スポーツクワトロS1
  • スポーツクワトロS1
  • スポーツクワトロS1
  • スポーツクワトロS1
  • スポーツクワトロS1
  • スポーツクワトロS1
  • スポーツクワトロS1
  • スポーツクワトロS1
  • スポーツクワトロS1

アウディジャパンは13日、アウディクワトロ誕生30周年を記念するイベント「Audi quattro Night」を開催。その中で、伝説のラリーカーとされる「スポーツクワトロS1」の展示、およびデモ走行をおこなった。

スポーツクワトロS1は1986年に、WRCモンテカルロラリーでヴァルター・ロールが参戦したマシン。476psを発揮するアルミニウム製2110cc・5気筒ターボエンジンにクワトロが組み合わされ、0-100km/h加速は3.1秒、200km/hまでわずか11.8秒という凄まじいスペックを誇った。アクセルを緩めるとエギゾーストから1mほどの炎が吐き出される様をロールは「まるで弾丸を運転しているようだ」と例えている。

ボディは全長4240mm×全幅1860mm×全高1344mm。ホイールベースは2224mmと、それまでのアウディクワトロから300mm短縮したことで大幅な軽量化を実現、車重は1090kgに抑えられ、パフォーマンスに貢献した。重量配分を考慮しラジエータ、ファン、バッテリー、オルタネーターを車両後方に配置。高速走行では大型のベーンが空気を取り込み、ブレーキはスプラッシュウォーターで冷却するなどの技術が採用された。

またスポーツクワトロS1には現在の「Sトロニック」の先駆けとなる、空圧で作動するデュアルクラッチトランスミッションが採用されたほか、鋼板とプラスチックで挟んだチューブ状スペースフレームを採用するなど、様々な高度な技術が盛り込まれている。

スポーツクワトロS1は1987年の最終戦、パイクスピークのヒルクライム19.9km、156か所のカーブの中を最高速度196km/hで駆け抜け、前年のコースレコードを21秒以上短縮するという伝説を残した。

スポーツクワトロS1は、東京都渋谷区のブランドショールーム「アウディフォーラム東京」で12月末まで一般公開される。

《宮崎壮人》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集