BMW X5、改良モデルを生産開始…4000近いパーツを一新

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BMWは22日、米国サウスカロライナ州スパータンバーグ工場において、マイナーチェンジを受けた『X5』の生産を開始した。

X5は3月のジュネーブモーターショーで、マイナーチェンジ仕様が披露。エンジンの変更により、BMWの哲学「エフィシエントダイナミクス」(より少ないエネルギーで、より高い性能を)を、さらに追求したのが特徴だ。

ガソリン仕様は2グレードで、従来の「xドライブ48i」を「xドライブ50i」に、「xドライブ30i」を「xドライブ35i」に変更。ともに新エンジンを搭載する。

xドライブ50iは、『X6』と共通の直噴4.4リットルV8ツインターボを採用。最大出力407ps/5500 - 6400rpm、最大トルク61.2kgm/1750‐4500rpmを発生し、従来よりも52psパワーアップ。動力性能は0‐100km/h加速は1秒短縮して5.5秒、最高速250km/h(リミッター作動)の実力だ。欧州複合モード燃費は8km/リットルと若干後退したが、CO2排出量は292g/kmと、従来の289g/kmよりも向上した。

xドライブ35iは、すでに『3シリーズ』や『5シリーズ』に導入されているN55型直噴3.0リットル直列6気筒シングルターボ(ツインスクロールタイプ)を積む。このエンジンは、バルブトロニックや高精度ダイレクトインジェクションシステムとの組み合わせにより、最大出力306ps/5800rpm、最大トルク40.8kgm/1200 - 5000rpmを発生。0-100km/h加速は6.8秒、最高速は235km/h、欧州複合モード燃費は9.9km/リットル、CO2排出量は236g/kmと、パフォーマンスと環境性能を高レベルで両立する。

外観は前後バンパー、ヘッドライト&テールランプを変更し、いっそうダイナミックな雰囲気を強調。全車のATは、6速から8速へ進化した。また、全車の排出ガス性能がユーロ5に適合。最新のiドライブも採用された。

新しいX5は22日から、米国サウスカロライナ州スパータンバーグ工場で生産開始。19日まで旧モデルを生産した後、わずか2日のインターバルで、マイナーチェンジ車がラインオフした。X5がマイナーチェンジで、エンジンをはじめ4000近いパーツを一新している点を考慮すると、生産切り替えに要した時間は最小限といえる。

BMWのX5生産立ち上げ担当のクレイグ・ウエストブルック氏は、「スパータンバーグ工場の大きな変更点は、新ガソリン&ディーゼルエンジンと8速ATの組み付けに対応した点。トランスファーケース、前後ディファレンシャル、ドライブシャフトも新設計品への対応を図った」と述べている。

《森脇稔》

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