気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2010年3月11日付
●高速料金上限制先送り、参院選後に、JRなどに配慮(読売・1面)
●トヨタの課題、「経営品質」改善の好機、真のグローバル企業に(読売・9面)
●レクサスでも急加速問題か、米下院委が調査要求(読売・9面)
●トヨタ車体社長、網岡氏(読売・9面)
●中古車販売400万台割れ、09年度見通し(毎日・8面)
●出光、3製油所を一時停止、余剰設備削減へ(産経・10面)
●ASIMOと一緒、環境学習(産経・11面)
●回収を後回しか、プリウス急加速、トヨタ・米当局調査(産経・11面)
●トヨタ定昇維持へ、労使交渉(東京・1面)
●トヨタ13位に転落、大学生就職人気調査、自動車・電機敬遠、理系首位味の素(東京・9面)
●米トヨタ問題、収束見えず、報道過熱に懸念も(日経・9面)
●リコール対象国内22位、全車修理にメド、トヨタが表明(日経・9面)
ひとくちコメント
2011年春卒業予定の大学生の就職人気企業ランキングによると、理系では2009年7位だったトヨタ自動車が13位に陥落し、14年ぶりにトップテンから姿を消した。就職・転職情報の毎日コミュニケーションズが調査した結果をきょうの各紙が取り上げている。
また、理系では味の素が2009年の5位から1位に躍進。2位のパナソニックは変動がなかったが、2009年1位のソニーが5位に後退するなど、「世界的な景気後退で業績が落ち込む自動車、電機などが“敬遠”されていることをうかがわせた」(東京)と報じた。
トヨタ以外の自動車関連では、ホンダが理系で2009年の11位から14位に下がったほか、デンソーが30位から36位、マツダも67位から77位と順位を落とした。2009年57位の日産自動車や同94位の富士重工などは上位100社に入らなかったが、川崎重工が53位から38位、アイシンが104位から77位と大きく順位を上げた。
調査は2010年2月まで実施しており、トヨタの大規模リコール問題が学生にも直接影響を与えた可能性もあるようだが、「信頼回復」を急ぐトヨタの1年後のランキングは果たしてどうなるのか?