クライスラーグループは16日、世界最大のダッジ『バイパー』オーナーズクラブ、「バイパークラブオブアメリカ」と、パーツの安定供給に関する契約を締結した。
バイパークラブオブアメリカは、1990年代の半ばに設立。現在、会員数2万5000名以上を誇る巨大オーナーズクラブだ。現行バイパーは、2010年モデルをもって生産を終了するが、クライスラーはバイパーファンの要望を受けて、生産終了後もパーツの安定供給を約束した。
クライスラーは、新たにバイパーパーツオブアメリカ社を設立。2002年に生産を終えた初代モデル、「RT/10」や「GTS」を含めて、クライスラーが生産する全てのバイパー用純正パーツやアクセサリーを取り扱う。
ダッジブランドのラルフ・ジル社長兼CEOは、「バイパーは1989年の発表以来、アメリカンスポーツの歴史を塗り替えてきた。今回の決定は、顧客第一主義の表れ」とコメント。バイパークラブオブアメリカのクリス・マーシャル代表も、「今回の合意は、15年間に及ぶメーカーとクラブの友好関係が生み出した成果」と、歓迎の意を示している。