三菱自動車は19日、長崎県が進める「長崎EV&ITSプロジェクト」の一環として、長崎県新上五島町に電気自動車『i-MiEV』を7台納車した。観光向けのレンタカーとして利用してもらう。
長崎県は2009年3月に電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHV)の普及に向けたモデル地域である「EV・PHVタウン」として、国に選定された。
これに伴って策定された長崎県EV・PHVタウン構想の主要プロジェクトとして、五島地域でEVとITS(高度道路交通システム)を連動した未来型のドライブ観光システムの実配備に取り組む。長崎EV&ITSコンソーシアム(長崎エビッツ)はプロジェクト推進のために産学官が立ち上げた組織。
プロジェクトでは、長崎県の五島地域にEVや急速充電器、次世代のITS車載器を配備し、観光情報配信システムを構築するなどして、低炭素社会での新世代の交通・観光の仕組みを検討、具体化する。
三菱は長崎EV&ITSコンソーシアムに参画し、2010年度中に i-MiEVを新上五島町、五島市に合計100台を納車する計画を進めており、そのうちの7台を今回、新上五島町に納車した。
納車されたこれらの i-MiEVには、ITS車載器が搭載され、地元の観光情報などを入手しながらドライブ観光が楽しめるEVレンタカーとして活用される予定。