ポルシェは8日、『911ターボ』に最強版の「911ターボS」を追加すると発表した。最大出力は530psと、911ターボ比で30psのパワーアップを達成している。
911ターボSは、911ターボの最強グレード。今回、5年ぶりの復活となる。3.8リットル水平対向6気筒ツインターボは、可変タービンジオメトリーなどに専用チューンを実施。最大出力は500psから530psへ、30ps向上。最大トルクも66.3kgmから71.4kgmへ、5.1kgmの向上を果たした。
トランスミッションは、7速PDK(ポルシェ・ドッペルクップルング)。駆動方式は、ポルシェ・トラクション・マネージメントシステム(PTM)を導入したフルタイム4WDだ。ダイナミックエンジンマウントシステムや、LSD付きポルシェ・トルク・ベクトリング(PTV)も装備する。
911ターボSは、0-100km/h加速3.3秒、最高速315km/hという圧倒的パフォーマンスを発揮。これは911ターボよりも0.4秒速く、最高速は3km/h上回るデータだ。それでいて、欧州複合モード燃費は8.77km/リットルと、911ターボと同数値に抑えられる。
911ターボSは、911ターボのオプションアイテムをほぼフル装備。スポーツクロノパッケージは、ローンチコントロールを可能にする。軽量で優れた耐フェード性を誇るポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ(PCCB)も標準だ。さらに、ダイナミックコーナリングライト、19インチ の「RSスパイダー」デザインホイールで引き締められる。
室内は、パドルシフト付3本スポークスポーツステアリングホイール、アダプティブスポーツシート、クルーズコントロールなどが標準。専用のツートンカラーレザーは、ブラック/クリームまたはブラック/チタニウムブルーから選択できる。
911ターボSは、3月2日に開幕するジュネーブモーターショーで正式発表。日本でも受注を開始しており、価格はクーペが2365万円、カブリオレが2646万円だ。