BMWは22日、欧州において新型『5シリーズセダン』を発売した。動画共有サイトでは、ポルトガルで収録された新しいPR映像が公開されている。
6代目となる新型は、「スポーティ&エレガント」をテーマにデザイン。前後オーバーハングは短く切り詰めダイナミックさを強調し、ルーフラインはクーペのような流麗さを追求。ボディサイドはアスリートのような筋肉質なフォルムだ。フロントマスクは『7シリーズ』と共通イメージで、新世代のBMWを印象づける。
ボディサイズは全長4899×全幅1860×全高1464mm、ホイールベース2968mm。先代と比較すると、44mm長く、15mm幅広く、6mm背が低い。ホイールベースは78mm伸び、クラス最長を実現する。
室内はドライバー重視の空間。ニールームは現行比で13mm拡大し、快適性が向上した。4世代目となる「iドライブ」には、短縮ボタンとお気に入りボタンを追加。モニターも大型化されている。後席は40対60の分割可倒式で、トランク容量は520リットル(VDA計測法)を確保した。
エンジンはガソリン4、ディーゼル3の合計7ユニット。トランスミッションは6速MTが基本で、最上級の「550i」は8速ATが標準。550i以外の全車に、8速ATをオプション設定した。排出ガス性能は、全エンジンがユーロ5に適合する。
日本にも導入されると思われるガソリンの「535i」グレードは、新開発のN55型直噴3.0リットル直6シングルターボ(ツインスクロールタイプ)を搭載。高精度ダイレクトインジェクションとバルブトロニックの組み合わせにより、306psの最大出力と40.8kgmの最大トルクを発揮する。0 - 100km/h加速は6秒、最高速は250km/h(リミッター作動)の実力だ。
ハンドリングに関しては、前後重量バランスをほぼ50対50にまとめるとともに、クラス初の電動パワーステアリングを採用。また、ブレーキエネルギー回生システム、アクティブエアフラップコントロール、オンデマンド制御のエアコンコンプレッサーなど、「エフィシエントダイナミクス」思想が徹底されている。
BMWはポルトガルのリスボンで、新型のメディア向け国際試乗会を開催。トヨタ『プリウス』と同様の縦列駐車支援システムなど、新型の先進装備を紹介した最新映像は、動画共有サイトで見ることができる。