アウディは1日、新型『A8』を発表した。動画共有サイトでは、そのPR映像が公開されている。
A8はアウディのフラッグシップサルーン。新型は「クラスで最もスポーティであること」を目標にデザインされた。フロントマスクを特徴づけるのが、フルLEDヘッドランプ。テールランプは『A4』や『A5』と共通イメージで、軽快感を生み出している。
ボディサイズは全長5137×全幅1949×全高1460mm、ホイールベース2992mm。全長と全幅はメルセデスベンツ『Sクラス』やBMW『7シリーズ』よりも大きいが、全高は両車よりも25‐35mm低い。ライバルと比べて低いシルエットが特徴だ。
初代A8誕生から15年間、熟成されてきたオールアルミボディ構造の「ASF」(アウディ・スペース・フレーム)は、新型では高張力アルミを導入するなど、さらに進化。一般的なスチールボディ車と比較して、約40%もの軽量化を成し遂げた。
エンジンは全機種がパワーを引き上げながら燃費を改善。当面はV8のみで、ガソリン1、ディーゼル1の2ユニットを用意し、V6ディーゼル2機種が追加される。トランスミッションはアウディ初の8速ティプトロニックで、駆動方式は4WDの「クワトロ」だ。
日本にも導入されると思われるガソリンエンジン仕様は、直噴4.2リットルV8「FSI」。最大出力は372psと先代よりも22psアップし、45.4kgmの最大トルクを引き出す。0‐100km/h加速は5.7秒、最高速は250km/h(リミッター作動)の実力。欧州複合モード燃費は約13%改善され、10.53km/リットル、CO2排出量は219g/kmとなる。
新型A8は、2010年初頭からドイツなど欧州各国で販売開始。PR映像では、全長5mを超える大型ボディでありながら、軽快な走りを披露している。このPR映像は、動画共有サイトで見ることができる。