インフィニティ M 新型発表…フーガ にはない

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インフィニティM(日本名:日産フーガ)
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北米日産は2日、ロサンゼルスで新型インフィニティ『M』(日本名:日産『フーガ』)を正式発表した。日本仕様のフーガにはない5.6リットルV8がハイライトとなる。

米国向けの新型Mは「M37」と4WD版の「M37x」、「M56」と4WD版の「M56x」の4グレードで構成。このうちM37シリーズは、日本仕様のフーガと基本的に共通の3.7リットルV6(330ps、37.3kgm)を搭載する。

日本仕様では未設定なのが、新開発の直噴5.6リットルV8を積むM56シリーズ。エンジン吸気バルブの作動角とリフト量を連続的に可変制御する「VVEL」を組み込み、最大出力420ps、最大トルク57.7kgmを引き出す。

先代「M45」用の4.5リットルV8よりも、パワーは95ps、トルクは11.2kgm向上。それでいて、燃費の改善も果たしているという。トランスミッションは「ダウンシフトレブマッチング」機能付きの7速ATだ。

M56のFRモデルは、オプションで「スポーツパッケージ」が選択可能。スポーツサスペンション、強化ブレーキ、パドルシフトで走行性能を引き上げたほか、20インチアルミホイールやダークグリルによって、外観の凄味が増している。

新型インフィニティMは、米国で2010年春に販売開始。ライバルのレクサス『GS460』の4.6リットルV8(342ps、46.9kgm)よりも圧倒的にパワフルな5.6リットルV8がひとつのアドバンテージになる。メルセデスベンツ『E550』の5.5リットルV8(387ps/54kgm)が、スペック的には渡り合える存在だろうか。

《森脇稔》

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