PNDの人気ブランド、GARMINからニューモデル『nuvi1480』が登場した。ほとんどの機能を大きく進化させただけでなく、ネットとの連携で実現する新機軸も搭載。今までGARMINを使ったことがない人にもかなり気になるニューモデルだ。
5インチ、ワンセグそしてネットワーク機能
最初に概要、主なスペックを紹介しておこう。nuvi1480はメモリーナビ、あるいはポータブルナビともいわれるPNDに属する製品だ。ディスプレイサイズは5インチで、PNDとしては標準的なサイズ。
ただし、コンパクトさを特徴としてきたnuviシリーズでは最大サイズとなる。メモリーは4GBで、15mから800kmスケールまでズームできるゼンリン製地図を内蔵。もちろん、ハイウェイモード、ジャンクションビュー、レーン情報、道路案内標識情報といったナビ機能は全て網羅している。住所データは約3300万件、電話番号は約800万件を実装。当然ながらバッテリー内蔵で、徒歩でもナビゲーション可能だ。
多くの特徴を持つ本機だが、まず充実したAV機能から紹介しよう。録画も可能なワンセグチューナーを搭載するほか、MP3プレーヤーとしても使える。海外メーカー製だがファイル名は日本語にもしっかり対応し、しかもプレイリストの作成、編集までも可能など、かなり本格的だ。FMトランスミッターは搭載しないが、本体にステレオスピーカーを内蔵しており、外観から予想するよりは音質のレベルは高い。もちろんヘッドホンを接続して携帯プレーヤーとしても使える。さらに、本機はバックカメラも接続できるのが大きな特徴。PNDでバックカメラをつなげられるモデルは非常に少ないだけに、これは注目のポイントだ。
◆「世界とつながる」というキャッチフレーズは大げさではない
GARMINの伝統ともいえるnuviシリーズ共通の特徴も受け継いでいる。USBでパソコンと接続できることや、非常に優れたGPSアンテナの感度、シンプルな操作性などだ。パソコンとの接続は他メーカーでも可能なモデルが増えているが、本機のそれは他メーカーの単純な機能とは一線を画す。
走行軌跡データをパソコンにダウンロードしてGoogleアースに表示したり、Googleマップで検索した地点情報を直接本機に転送できるPOIダイレクトリンク機能も搭載する。さらに、無料で提供されているオービスデータを一括登録したり、海外版の地図をインストールして海外旅行で使う個とも可能だ。
そして最後に本機の最大の特徴と言えるのが、ネットワーク連係機能だ。Bluetooth(ブルートゥース)で携帯電話と接続することにより、インターネットにアクセス。たとえば目的地検索ではGoogleによる最新のデータからお店などを検索することができる。新しいお店が検索できないといった従来のナビに多いイライラもこれで解消されるはず。PNDに限らず、Googleのデータベースを活用できるカーナビはほかにないだろう。
もちろん、Bluetoothを利用してハンズフリー通話もできるし、検索した目的地にワンタッチで電話をかけるといったことも可能。さらに、リアルタイムなエアライン別のフライト情報、天気予報などの情報も取得できる。「世界とつながる」というキャッチフレーズを持つ本機だが、それは決して大げさではない。