コベルコ建機は、ハイブリッド油圧ショベル『SK80ハイブリッド』(8tクラス)を2010年1月から発売する。
搭載するハイブリッドシステムは、低負荷時にエンジンの余剰エネルギーを蓄積し、高負荷時にエンジンをアシストすることで、エンジン負荷を平準化する。これにより、従来機より小型のエンジンにすることが可能で、大幅な燃費向上が図れる。
また、旋回減速時のエネルギーの回収に加え、エンジンのアイドリング時のエネルギーも蓄積し、再利用する建機では初の技術によって一層の燃費改善が図れる。今回の8tハイブリット機は、現行7t機と比べて4割の燃費低減が図れるとしている。
今回発売するハイブリッド油圧ショベルは、ニッケル水素バッテリー方式を採用している。
価格は2530万円で、当面、年間10台の販売を見込んでいる。
同社は2006年4月にINTERMAT2006展示会(フランス)で世界初となるハイブリットショベルの完成実機を展示、日本や米国、中国などの建機展に出展してハイブリッド油圧ショベル技術を公表してきた。その後、モニター機による実験によってデータの収集を重ね、問題点を改良、来年1月から販売を開始する。