プジョー 207、マレーシア自動車大手が現地生産

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ナザグループのナシムデンCEOとプジョーのJean Marc Gales社長
  • ナザグループのナシムデンCEOとプジョーのJean Marc Gales社長

プジョーは7日、マレーシアの大手自動車メーカー、ナザ(NAZA)グループと共同で、『207セダン』を現地生産すると発表した。10月から年間1万8000台規模で生産を開始する。

ナザグループは1974年、マレーシアに設立。韓国キアをベースにした車両を自社ブランド車として販売するなどして成長し、現在はプロトン、プロドゥア、イノコムに続く第4の国産メーカーとして政府から認定を受けている。2006年にはプジョーと現地生産契約を締結。『206サルーン』の生産と販売を手がけてきた。

今回の合意は、プジョーの東南アジア戦略の一環。すでにプジョーの世界販売は、欧州以外の市場が40%を占めているが、成長著しい東南アジアマーケットでの販売増を目指して、207セダンの現地生産を決定した。

207セダンの生産は、首都クアラルンプールから380km離れたナザグループのグルン工場で、10月から開始。年間1万8000台を生産する計画だ。

現地生産契約の調印は7日、マレーシアのナジブ・ラザク首相とともにフランスを訪問中のナザグループのナサルディン・ナシムディンCEOと、プジョーのJean Marc Gales社長との間で交わされた。

207セダンはマレーシア国内で販売するだけでなく、タイやインドネシアへも輸出。ASEAN市場は2008年、200万台以上を販売したが、今後はさらなる成長が見込まれる。プジョーにとっても、最重要マーケットのひとつである。

《森脇稔》

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